SINETの特徴
先進性
先進性
SINETでは、どの地点間も最短経路・超高速で接続。データを瞬時に送受信できるのでストレスがなく、研究活動のパフォーマンスが上がります。
超高速性
超高速性
全国400Gbpsの超高速ネットワークを実現。25ギガバイトデータ(ブルーレイ1枚分)を全国どこでも0.5秒で送信できます。
高信頼性
高信頼性
多層的な迂回機能の実装により、途切れない、止まらないネットワークを実現。東日本大震災などの災害時に回線が切断された際も、別ルート経由の接続によって運用を安定的に継続しました。
国際性
国際性
米国・欧州・アジア直結の国際回線の高速化を実現。海外の研究機関との通信時も、SINET専用回線を利用し、迅速に、ストレスなく、セキュアな研究環境を提供します。
高機能性
高機能性
「サイバーセキュリティ」「クラウド利活用支援」「学術コンテンツ」など、学術情報基盤の多様な展開を支援。また、商用では提供していない高度なネットワークサービスを提供して研究活動をサポートしています。
SINETの活用事例
  • 核融合研究のオープンデータ化におけるSINETの役割
    大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所(以下、NIFS)は、核融合研究における実験データの収集と管理を推進しています。NIFS可知化センシングユニット 中西秀哉准教授と、情報システム・セキュリティセンター 山本孝志准教授にオープンデータ化の取り組み、ネットワーク環境の整備などについてお話を伺いました。(インタビュー実施:2024年6月24日)
  • 宇宙の大規模構造解明に挑む「Romanプロジェクト」におけるSINET6の役割
    国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、宇宙科学に関わる幅広い分野の活動を行っています。JAXA宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 田村隆幸助教に最新の宇宙観測の取り組み、ネットワーク環境の整備についてお話を伺いました。(インタビュー実施:2024年6月17日)
SINETの進化
1987年にSINETの前身のパケット交換網として始まり、2022年にはSINET6の運用を開始しました
  • SINET Super SINET
  • SINET3
  • SINET4
  • SINET5
  • SINET6
  • SINET Super SINET
  • SINET3
  • SINET4
  • SINET5
  • SINET6
  • SINET Super SINET
  • SINET3
  • SINET4
  • SINET5
  • SINET6
SINETARIUM ii
SINETの進化を可視化したコンテンツ
SINETの実績
  • 加入機関は全国1,000以上
  • 回線の増設・拡張
  • さまざまな自然災害時でも切断されることなく運用
  • サイバー攻撃にも瞬時に対処
SINETの連携機関
実験施設・スパコン・観測器
各大学の実験施設はもちろん、
HPCI (革新的ハイパフォーマンスコンピューティングインフラ)、
高エネルギー加速器、ニュートリノ観測器といった
世界最先端の大型実験施設とも連携。
国際連携施設
高エネルギー研究、フュージョンエネルギー研究などの分野を
はじめとして、宇宙探査研究、日本の位置を測地する事業など、
様々な分野で世界の施設と連携。
学術情報・mdx
研究を支援する研究データ基盤(GakuNin RDM)やmdxとの
連携により、データ科学や情報科学の知見、
様々なデータやソフトウェアなどを迅速かつ効率的に連携させた
データ活用が可能になります。
クラウド
クラウドサービスの提供事業者がSINETと直接接続し、学術機関向け
に様々なサービス(ストレージ、学務システム、計算機資源、
ハウジングなど)を提供しています。学術機関は、利用したい
サービスを提供する事業者と契約すればSINETを介した
閉域網(L2VPN)でクラウドサービスを安心・安全に利用できます。
SINETの連携機関
SINETの提供サービス
最新技術を活かした先進的なネットワークを、NIIが設計から構築、運用を
一貫して行っています。
先端学術研究の非常に大規模な需要に応えるため、
一般的なネットワークと
比較して
超高速かつ多様なサービスを提供しています。
インターネット接続サービス
IP Dualサービス
IP Dualサービス
超高速のインターネット接続を実現
QoS制御や、複数の宛先に同時に転送するIPマルチキャストサービスも利用できます。IPv4とIPv6の両方のインターネットプロトコルをサポートしています。
VPNサービス
仮想大学LAN
仮想大学LAN
100以上のバーチャルLANが設定可能
複数のキャンパス間をつなぐ100以上のマルチキャンパスVLAN (バーチャルLAN)の設定が可能です。
クラウド接続(直結クラウド用L2VPN)
クラウド接続(直結クラウド用L2VPN)
インターネットを経由せずに多様な商用クラウドと直接通信可能
全国33社の商用クラウドが SINET と直結。
それらのクラウドとL2VPNで接続することで、クラウド資源を自分のキャンパス内にあるかのようなセキュアな環境で使用できます。※2024年7月1日現在
オンデマンドサービス
L2オンデマンド
L2オンデマンド
必要なタイミングで自分でVPNをカスタマイズして設定
通信帯域を保証したり、通信経路を指定して遅延時間を変えることが可能。例えば、映像の研究で利用する場合、研究者が GUIでルートを指定して遅延を大きくすることで、映像の表示に与える影響などを観察することもできます。
ミラーオンデマンド
ミラーオンデマンド
不審なトラフィックの原因を分析
NII-SOCSは本機能を利用して、必要に応じて一部の通信をコピーして分析装置に送り込み、不審なトラフィックが無いかをチェックしています。
※NIIは、サイバー攻撃に対し、国立大学法人等が迅速にインシデントやアクシデントに対応するための情報セキュリティ運用連携サービス(NII Security Operation Collaboration Services: NII-SOCS)を提供しています。
フィルタオンデマンド
フィルタオンデマンド
怪しいIPアドレスからの通信をSTOP
不審な IPアドレスからのトラフィックを、NII-SOCSがFOD機能に指示を出すことで、自動的に停止します。
その他のサービス
自動DDoS Mitigation
自動DDoS Mitigation
サイバー攻撃に瞬時に対応
安全で快適なネットワーク環境のために、サイバー攻撃から守る機能です。100ギガレベルの大容量の攻撃が来ても、SINETが自動的に攻撃を遮断し、通信影響を回避。攻撃がなくなるまで自動で攻撃を遮断します。
アクセス回線冗長化対応
アクセス回線冗長化対応
通信が途切れる可能性を大幅に削減
データセンタ接続冗長化
大学から複数のアクセス回線を用いてSINETに接続することで、1つのアクセス回線が故障しても、他のアクセス回線で通信継続を可能とします。データセンタ接続冗長化サービスではアクセス回線が異なる装置に接続されるため、信頼性が大幅に向上します。
BGP Looking Glass
BGP Looking Glass
インターネット接続可視化ツール
使用している回線がどういうルートで世界につながっているのかのを可視化します。
パフォーマンス計測<(perfSONAR)
パフォーマンス計測(perfSONAR)
ネットワークスピード可視化ツール
ネットワーク性能を自ら確認できます。
MMCFTP
MMCFTP
論理通信回線数を自動で増減
長距離でデータを送る際に、例えば海外からのデータ転送でも、通信回線の状況を自動的に判断しながら一定速度でのデータ転送を可能にします。超高速なデータ転送も可能で最大1Tbps※1でのデータ転送の実験例もあります。QoS制御と組み合わせて敢えて最低優先度※2で通信する事により、一般トラフィックと共存した高速転送が可能です。
1 1Tbps=100Gbps(12.5GB/s)の10倍=125GB/s
2 最低優先度(Less Than Best Effort):一般トラフィックが用いるQoS クラス(Best Effort)より低優先のQoS クラス
QoS制御
QoS制御
ルータのバッファを介して自動的に優先度の高いデータを送信
通信経路が混雑した時には、優先度に応じてデータを転送。通信回線の容量を超えたデータが到着した場合、溢れたデータが破棄されることがあります。重要度の高いデータの優先度を上げることで、重要なデータを優先的に転送し破棄から防ぐことができます。
SINETのご利用方法や、
皆様の研究をサポートする
NIIの様々なサービスに関するイベントを開催しております。
ぜひご参加ください。